「ほっ」と。キャンペーン

路上生活者を支援する小さな 市民団体「(湘南)あすなろ会」の活動を紹介するブログです。


by syonan-asnr-0906

カテゴリ:社会の動き( 10 )

「本当のホームレスの人が来てびっくりした」
「頑張って生きようと思いました」
       

     ━「ボランティア塾 in 鶴嶺高校」
               生徒さんの感想━


          (「湘南あすなろ会」の授業風景)
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昨年11月9日・16日の両日、私たちは「ボランティア塾 in 鶴嶺高校」に
参加させていただき、今回の「塾」で最も大人数である60人の生徒さん
に、ホームレス問題について説明をさせていただきました。
そして、”ホームレスは酔っ払いの駄目な人では決してない”、”近年は就
職難の情勢の中で若いホームレスが急増しており、高校生にとっても無
関係ではない社会問題である”ことをお伝えするよう務めました。
(以上、「湘南ホームレス便り」No.010既報)

この授業を受けた生徒さんのアンケート(感想部分)を、鶴嶺高校とご担当の
先生のご了解の下に、ご紹介(公表)させていただきます。
生徒さんの感想はその全てが、私たちの説明を真摯に受け止め、理解を
深めてくれたことが現われている素晴らしい内容でした。

          (寿町の炊き出し風景・2010年8月)
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■■■以下、生徒さんの感想(全文)■■■

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          (寿町の炊き出し風景・2010年12月)
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■■■生徒さんの感想(全文)、以上■■■

          (”自立支援”を目的に活動する「NPO法人さなぎ達」)
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私たちに希望を感じさせて下さった60人の生徒さん、その感想の公表を
ご了解下さった鶴嶺高校とご担当の先生、この機会を設けて下さった
茅ヶ崎市民活動サポートセンターのスタッフの皆さま、大変有難うございました。

【文責ASNR】



            (「湘南あすなろ会」慶応大学秋祭りでのスナップ)
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            ─ 2011年2月22日一部変更 ─
            写真が以前に使用したものと重複していましたので、
            上掲の写真に入れ替えました。
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by syonan-asnr-0906 | 2011-01-15 12:48 | 社会の動き

カーラ・ブルーニ

「THE BIG ISSUE/146号」にはカーラ・ブルーニが登場しています。
同誌からその一部を引用してご紹介します。


スーパーモデル、歌手、そして2008年1月には
フランス大統領夫人となったカーラ・ブルーニ

彼女がフランスのストリートマガジン「マカダム」誌のインタビューに答え
チャリティ、政治、そして最近はぐくんでいる型破りな友情について語る

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 (前略)彼女は、最近型破りな友情をひそかにはぐくんでいる。相手は、
官邸の近くの路上で寝泊まりしているデニス。
 「彼はチャーミングな人。ずっと近所に住んでいるの。だんだん友情の
絆が芽生えるようになり、私はときどき彼に挨拶するために足を止めて、
本や音楽の話をしたりしているのよ。いつも感心するのは、彼が文化に
ついて非常に深い知識をもっていること。たぶん、それが彼にとっての
大事なよりどころなのでしょうね」

 (中略)「寒さや暑さ、路上で受ける暴力、そしてアルコール依存症の
問題を考えると、路上で生きることは非常に過酷で悲劇だわ。でも、大勢
のボランティアやソーシャルワーカーといった普通の人が手を差し伸べて
いるという事実には希望の光がある」

 (中略)エリゼ宮殿に閉じこもることなく、路上で、国外で、ブルー二は
つながりを紡いでいる

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私たちはブルーニのように自然に、路上に生きる人たち(ホームレス)と
接しているでしょうか…。
【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2010-07-13 16:39 | 社会の動き

「路上文学賞」


「路上文学賞」は全国の路上生活者を対象にした文学賞です。

ビッグイシューの「今月の人」を撮り続けている高松英昭さん(注a)が、
写真集「STREET PEOPLE―路上に生きる85人」の印税を寄付されて、
ビッグイシュー基金のプロジェクトのひとつとして、誕生したものです。
その第1回受賞作品が、2010年5月14日に発表されました。
選者は星野智幸さん(注b)です。

受賞作品はこちらをご覧ください。
応募された全作品が小冊子にまとめられました。
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手書きの原稿をそのまま印刷したものなので、一部読み取れない部分がありますが、
ほぼ全体を読ませていただいて、本当に率直な表現に心が暖かくなりました。

ここでは、川柳部門の受賞作品を幾つかご紹介します。

★正賞
   「生保でも 競馬に負けたら 炊き出しへ」
       生保=生命保険では、ありません。
       生活保護の略称です。勿論、反則です。

★副賞
   「さくらちる わたしはちらぬ いきるため」

★路上雨宿り賞
   「愛は真ん中に心があるから恋心
           恋は下に心があるから下心」
   「春うらら イシュー片手に ゆめうつつ」
   「ホウムレス おれはならんと おもったが」
   「雨降って 立つか立たずか 財布見る」

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☆残念ながら受賞作には選ばれませんでしたが、
 地元のEさんの川柳もご紹介しておきます。
   「物忘れ 激しすぎるよ スタッフは」
       今回も追加分発送を忘れられて、思いつきました。

       (写真は、茅ヶ崎海岸でEさんを撮影する高松さん)



【文責MO】

(注a)高松英昭
1970年生まれ。新潟県育ち。大学卒業後、日本写真芸術専門学校にて
写真を学ぶ。日本農業新聞を経て、2000年からフリーの写真家として活
動を始める。食糧援助をテーマにアンゴラを取材、インドでカースト制度
に反対する不可触賤民の抗議行動ラリーを取材。「路上で生きる人」を
テーマに取材を続ける。
(注b)星野智幸
1965年、米国ロサンゼルス市に生まれ、日本で育つ。新聞社勤務、メキ
シコシティー留学、字幕翻訳の仕事などを経て、1997年に「最後の吐息」
(第34回文藝賞受賞)で小説家デビュー。2000年、「目覚めよと人魚は歌う」
で第13回三島由紀夫賞を受賞。2003年、『ファンタジスタ』で第25回野間
文芸新人賞を受賞。
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by syonan-asnr-0906 | 2010-06-18 13:47 | 社会の動き

”いのち”に格差があってはならない。
劇映画「いのちの山河 日本の青空Ⅱ」


茅ヶ崎上映会が近付いています。


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大澤豊監督作品
長谷川初範・とよた真帆・加藤剛など出演

◆2010年6月18日(金)
◆上映開始①10:30~②14:00~③19:00~(開場は上映開始の30分前)
◆市民文化会館小ホール

◆前売1000円(当日1500円)
◆問合せ先⇒0467-82-9535(新婦人茅ヶ崎支部)


応援メッセージ
映画「いのちの山河~日本の青空Ⅱ~」の製作を応援します!

湯浅 誠(反貧困ネットワーク事務局長)
貧困と格差が広がる中、自衛隊が就職先としての「魅力」を増しています。今日
明日の暮らしが成り立たないホームレス状態にある人たちやネットカフェ難民、
それに「派遣切り」の被害者たちは、一番政治に変わって欲しいと願っている
人たちなのに、そのことを十分に考える時間的・精神的ゆとりを持ちにくい状態に
追い込まれています。住居を追われ、選挙権を行使できない人たちさえいる。
貧困が広がれば、政治はますます一握りの人たちだけの舞台になっていきます。
こうやって憲法25条の生存権が掘り崩されていく社会は、同時に9条をも危うく
していきます。
誰もが人間らしく生きられる社会は、生存権が保障されているだけでなく、戦争に
対する抵抗力も強い社会です。そうした社会の実現のため、”映画の力”に
ぜひとも期待したいです。

【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2010-06-02 16:07 | 社会の動き

ドキュメンタリー映画「ホームレス・ワールドカップ」上映中です!

2001年に発案され、2003年に初めて開催された“ホームレス・ワールド
カップ”。それはスポーツを通して全世界のホームレスの人々に、生活を
変えるチャンスを与えた。
わずか3年後の2006年には、世界各国で2万人ものホームレスたちが
ストリートサッカーチームに所属し、その年のケープタウン大会には、
48の国々を代表する500人もの選手が出場した。
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アフガニスタンの戦場地からナジブ、ケニアのスラム街から来たアレック
ス、アイルランドの麻薬常習更生施設からダミアンとサイモンなど、現状
に問題を抱えた7人の選手たちがサッカーによって生きる希望を見出し、
“ホームレス・ワールドカップ”のピッチでヒーローになることで、それぞれ
の人生を切り開いていく。(後略)
《映画のちらしから一部引用》

上映館: 「渋谷ライズX」
上映時間: 
5月14日まで⇒12:45/14:50/a0143904_16135035.gif
          16:55/19:00~20:50
5月15日より⇒12:45/14:50/
          16:55~18:45
 *全席指定・定員入替制
 *日時指定の鑑賞券のご購入
  または引き換えが必要です

 *一般1800円/学生1500円/
  シニア・中高生・小人1000円


渋谷ライズXご案内
住所: 渋谷区宇田川町13-17 ライズビル
電話: 03-3464-0051


★ホームレス・ワールドカップとは…
サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会開幕まで、あと1カ月。世界中が
注目する大イベントの裏に、ホームレス・ワールドカップというもう一つの
大会がある。(中略)ホームレス・ワールドカップとは、ホームレスのみが
選手として参加できる(注)ミニサッカーの世界大会で、2003年から毎年
開催されている。今年は10月にブラジル・リオデジャネイロでの開催が
予定され、48カ国が参加を表明した。(後略)
《2010.5.7 10:53産経ニュースから一部引用》
   (注)一人一回まで参加できる規定になっているようです。

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★日本のホームレスサッカーチームは…
「ビッグイシュー」や企業、市民などにサポートされながら2004年のイェー
テボリ大会に日本代表チームが初参加しました。2009年ミラノ大会では
”野武士ジャパン”の名のもとに2回目の参加を果たしました。現在は
NPO法人ビッグイシュー基金のサポートでサッカークラブが大阪と東京で
練習を続けています。
《映画のちらしから一部引用》

【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2010-05-13 16:16 | 社会の動き
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日雇い労働者の街・山谷地区にほど近い、荒川区東日暮里。住宅街の
一角に、小さなリサイクルショップ「あうん」がある。(中略)
あうん結成は二〇〇二年。山谷の住民や隅田川近辺の野宿者が、その
日暮らしの生活から脱する「仕事おこし」のため、一人最低一万円を出し
合ってつくった企業組合だ。主な仕事は、古着や家財道具などの販売と
引越し作業など。(中略)
初めは五十代が中心だった。最近は、雇用不安や心の傷を抱える若者
も集まる。元ネットカフェ難民。うつ病だった人。十~六十代約二十五人
のメンバーのうち、三十代以下は十一人を占める。(後略)
《東京新聞2008年8月18日から一部引用》

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その「企業組合・あうん」に、
「湘南あすなろ会」は4月上旬にお訪ねし、中心メンバーの中村光男さんに
じっくりとお話を伺いました。

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一人ぼっちは辛い、仲間が欲しい、活き活きと暮らしたい…そこが出発
点でした。同じ境遇の者が力を合わせて、社会に根を張る仕組みを創り
たいとの想いです』

『最初は大変でした。半年間利益はなし、給料も配れない。隅田川に野宿
しながら此処に通い、フードバンクに3食お世話になってしのぎました』
『中古家電を道路端に並べてクリーニングしました。誠心誠意働く姿を見て
もらい、偏見を解き、地域に溶け込む
努力をしました』
『賃金も、仕事のやり方も、お互いの役割分担も、その全てを、皆で話し
合って決めました。そして作り上げてきました』

『引越し手伝いに行ったら、4年間誰とも話さなかったおばあちゃんが居
ました。今の役所には福祉の仕事はできていないのです』
『孤独死の後片付けの仕事もしますが…公園で仲間と居るホームレスの
方がまだましとさえ思えるときもあります』
『自立の方針で、役所の委託作業は受けないようにしています』

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『一日の仕事が終わったら、ここ(事務所の2階)で車座になって色々話し
合います。自分の欠点も弱点もさらけ出して…カッコつけていてはね(団結は
できませんの意)』

学ぶことの多い訪問でした。
【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2010-04-12 11:41 | 社会の動き

無縁社会


自殺率が先進国の中でワースト2位の日本。NHKが全国の自治体に調
査したところ、ここ数年「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ
死」など国の統計上ではカテゴライズされない「新たな死」が急増している
ことがわかってきた。
なぜ誰にも知られず、引き取り手もないまま亡くなっ
ていく人が増えているのか…
《NHKスペシャル「無縁社会」(番組のホームページ)から一部引用》

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東京台場、東京湾岸署に身元不明の水死体が発見されたという連絡が
あった。この日60代の男性が水死体となっていた。
都市部で急成長している「特殊清掃業者」、家族の引き取り手がない部
屋の住人のいなくなったところを掃除する。遺骨は無援墓地に送られる。
自治体は持ち込まれる遺骨の対応に追われる。
「無縁死」と呼ばれるこの現象を全国1783全ての自治体に聞き取り調査
した。その結果おととし(注a)1年間で32000人(注b)もの件数があった。
特に単身生活者に目立つ現象だった。
社会とのつながりが無くなり、孤独に死を迎える…
《50代オヤジの独言(番組のメモを記したブログ)から一部引用》

(注a) 2008年。
(注b) 「無縁死」32000人の内、「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)(注c)」
 は、1000人。
(注c) 飢え、寒さ、病気、もしくは自殺や他殺と推定される原因で、本人
 の氏名または本籍地・住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が
 存在しない死者を指すもので、行き倒れている人の身分を表す法律上
 の呼称でもある。《Wikipediaから一部引用》

見損なった番組です。
社会とのつながりが無くなり、孤独に死を迎える…「無縁死」が32000人、
その同じ2008年に、これとは別に、ほぼ同数の32000人が自ら命を絶って
「自殺(注d)」しています。
無縁死と自殺、勿論異なるものですが、仮に合算すると実に64000人。
1日当り175人強、1時間当り7人強です。
どう考えても、現代日本は健全な社会とは言い得ないでしょう。

(注d) 1998年から急増し、以降毎年30000人以上が自殺しています。



これは決して他人事ではありません、地元でも…、
中央公園のベンチ周辺で寝泊りしていたホームレスの方が、つい先頃(2月
15日)、朝倒れているところを発見され、救急車で病院に運ばれましたが、
間もなく亡くなられたと聞きました。
如何なる経緯や個人的事情があったにしても、この寒空の下での野宿が
体力を奪い、命を縮めたことは間違いがないと思います。

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そんな彼を救えなかった社会の一員として、そっと手を合わせてきました。
あの場所から西南を見ると市役所が大きく見えるのです…。

【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2010-02-24 14:24 | 社会の動き

仕事始め 試練の新年

都立派遣村終了 800人が移動へ

       (派遣村オープン、宿泊、、施設に入る利用者たち:28日)
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 東京都が住居や仕事のない人に年末年始に提供した渋谷区の宿泊
施設では利用期限となる4日朝、利用者が荷物をまとめた。都の「派遣
村」終了後も、利用者833人のうち、住まいを確保できない約800人が、
同日午後に都が確保したカプセルホテルに移動予定で、午前9時半ご
ろから都や支援団体が宿泊棟前で拡声器を使って、手順などを説明した。

 希望者は5日以降、別の宿泊施設に移り、各自治体の福祉相談所など
で生活保護の申請や就労の相談をする。宿泊場所と食事の提供は約2
週間の予定で費用は国が負担する。1年前の「年越し派遣村」の元スタッ
フら(★注)は滞在期間中の3日までに325人の生活保護を申請したという。

       (移動について都職員の説明を聞く利用者たち:4日)
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 新宿で路上生活をしていたという男性(70)は「暖かい部屋で年を越せ
て感謝している。これから生活保護や住宅手当の申請を始め、今後の
生活につなげたいが、この年齢で仕事見つけるのは難しい」と不安な表
情。12月に住み込みで働いていた店が突然閉店したという男性(46)は
「都の宿泊所で相談をしたが、具体的アドバイスはまだ受けられていな
い。2週間後にはまた公園に戻るしかなくなるんじゃないか」とうつむいた。
《2010年1月4日日本経済新聞(夕刊)から一部引用》



(★注) 昨年の、言わば「元祖・派遣村」を担った労働組合員や法律家など
 が作る「ワンストップの会」(代表:宇都宮健児弁護士)。
 その活動から見えてきた、実情とは…一例として以下の記事をご覧下さい。

 「官製派遣村」となったオリンピック・センター(渋谷区)に入所する男性
(37歳)は、「アルバイトのスタッフがマニュアルに沿って経歴などについて
事情聴取するだけで、今後の生活再建については何ひとつ相談に乗って
もらえない
」とブチまけた。

 「ワンストップの会」は昨年末から、「官製派遣村」の退去期限である1月
4日以降の暮らしに不安を抱く入所者への相談会を開いてきた。1月1日か
らはオリンピック・センターの前に停めた観光バスの中で相談会を開こうと
した(「ワンストップの会」は入場を認めてもらえないからだ)。
 だが、東京都の差し金を受けた警察から「駐車違反」と咎められたため、
バスを走らせながらの相談会となった。都庁周辺を1時間弱かけて回る。
この間に入所者の相談に乗る。

田中龍介ジャーナル2010年01月02日記事から一部引用》

【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2010-01-04 17:42 | 社会の動き


子ども(たち)「おっちゃん、どうしたん???」「なんで野宿してんの???」
ホームレス(の人たち)「ケガしたんや」「病気になってしもた」「歳とった
 さかい雇ってくれへん」

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「夜まわり」に参加し、直接対話することを通じて、子どもたちは事情を
理解し、それまで「怖い、汚い」と感じていたホームレスを、自然に受け
入れていきます…。

これは『「ホームレス」と出会う子どもたち』という教材DVDのひとつの
シーンを要約・解釈したものです。このDVDを制作したのは、
「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」です。


大阪西成区、「釜ヶ崎(注)」と呼ばれるこの街には、たくさんの日雇い
労働者が暮らしています。その「釜ヶ崎」に、子どもたちが集まる児童館
「こどもの里」があります。
寒さが増す1~3月の毎週土曜日、「こどもの里」では、夜まわりをします。
訪ねる先は、野宿するホームレスの人たちです。
この夜まわりは、1987年から20年以上も続いています。
1983年、横浜の山下公園で野宿していたSさんが、少年グループから暴
力を受けて殺されました。そのことに大きなショックを受けた「こどもの里」
の館長・荘保共子さんは、…子どもたちに、野宿する人の事情をきちんと
知らせる必要があると考えたのです。
  《DVDのナレーションから「こども夜まわり」の経緯を要約》


…「ホームレス」という”特定の人”がいるわけではなく、今”Home-less”な
状態にあるという意味で、私たちにも誰にでも起こりうる問題であることを、
そして、「ホームレス」問題の背景には、個人の努力だけではどうしようも
ない不運や社会の問題があること。同時に、たとえつまづいても、助けあ
える人とのつながり、”Home”となる居場所を見いだせることで、人はまた
立ちあがり、何度でもやり直し、希望をもって生きていけるということを、
未来ある子どもたちにぜひ、学びとってほしいと願っています。
  《DVDのガイドブック、北村年子さんの「はじめに」から一部引用》


ホームレス・路上生活・野宿は「極限の貧困」状態と言えるでしょう。
この問題に正面から向き合っている大人がどれほどいるでしょうか…。
「子どもたちに学びとってほしい」
この言葉は、私たち大人たちにも向けられているように思います。

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(注)「釜ヶ崎」   東京の「山谷」、横浜の「寿」、名古屋の「笹島」とともに
四大寄せ場の一つで、最大の規模の街。大阪市西成区に存在。ここには
2万人の日雇い労働者と1万人の住民が生活しており、長年「日本一の
人口密度の街」と言われている。釜ヶ崎の結核罹患率はカンボジアや南
アフリカよりも2倍近く高く、「世界最悪の感染地」と報道された(2009年9月
4日毎日新聞)。この「0.62平方kmの街」を行政は「あいりん地区」と名付け
マスコミもそう報道するが、現場ではこの言葉を使う人はいない。

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      (三角公園)


【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2009-12-09 15:12 | 社会の動き

ホームレスは歌う。

朝日新聞をお読みでない方は(私もですが)、ご存じないお話ではあるの
ですが…。ネットに流れている情報を要約してみました。

        ★・・・・・・・……───────

毎週月曜に掲載される読者投稿の短歌欄「朝日歌壇」に、昨年末に登場
され、秀作を連発され、存在感を高め共感を広げている方が居ます。
公田耕一さん、住所欄にはホームレスと記されています。


初登場は、2008年12月8日でした。
● 柔らかい時計を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ

● 鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄てたのか
● パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる
● 日産をリストラになり流れ来たるブラジル人と隣りて眠る

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                        ↑↑↑
2009年1月26日には3人の撰者がそろって採りました。
● 親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす

● 百均の「赤いきつね」と迷ひつつ月曜だけ買ふ朝日新聞
● 哀しきは寿町と言ふ地名長者町さへ隣にはあり

天声人語も、「何とか連絡が取れませんか。あなたが手にすべき入選
一首につきはがき10枚の“投稿謝礼”も宙に浮いています」と呼びかけ
ましたが、
公田さんから届いたハガキには、投稿の短歌と一緒に、「本当に、あり
がたく思いますが、連絡を取る勇気は、今の私には、ありません。誠に
すみません」と几帳面な文字で書いてあったといいます。

● ホームレス歌人の記事を他人事のやうに読めども涙零(こぼ)しぬ
● 胸を病み医療保護受けドヤ街の柩のやうな一室に居る


…そして、今。先週(11月16日)の歌壇には、
○ 寒くないかい淋しくないかい歌壇でしか会えぬあなたのしばしの不在
詠んだのはIさんという方。
そして、撰者の評には「突如投稿を絶った公田耕一氏を案ずる歌。
公田氏へ呼びかける歌は毎週数十通は寄せられるが、連絡する術の
ない氏の消息を撰者も担当記者も等しく案じている」と。


31文字から現実が伝わってきます。
ホームレスを生み出し、増やし続け、救えない社会…。
憲法25条を活かし実現するために、みんなの知恵と力を合わせましょう。

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【文責MO】
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by syonan-asnr-0906 | 2009-11-29 05:17 | 社会の動き