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路上生活者を支援する小さな 市民団体「(湘南)あすなろ会」の活動を紹介するブログです。


by syonan-asnr-0906

仕事始め 試練の新年

都立派遣村終了 800人が移動へ

       (派遣村オープン、宿泊、、施設に入る利用者たち:28日)
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 東京都が住居や仕事のない人に年末年始に提供した渋谷区の宿泊
施設では利用期限となる4日朝、利用者が荷物をまとめた。都の「派遣
村」終了後も、利用者833人のうち、住まいを確保できない約800人が、
同日午後に都が確保したカプセルホテルに移動予定で、午前9時半ご
ろから都や支援団体が宿泊棟前で拡声器を使って、手順などを説明した。

 希望者は5日以降、別の宿泊施設に移り、各自治体の福祉相談所など
で生活保護の申請や就労の相談をする。宿泊場所と食事の提供は約2
週間の予定で費用は国が負担する。1年前の「年越し派遣村」の元スタッ
フら(★注)は滞在期間中の3日までに325人の生活保護を申請したという。

       (移動について都職員の説明を聞く利用者たち:4日)
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 新宿で路上生活をしていたという男性(70)は「暖かい部屋で年を越せ
て感謝している。これから生活保護や住宅手当の申請を始め、今後の
生活につなげたいが、この年齢で仕事見つけるのは難しい」と不安な表
情。12月に住み込みで働いていた店が突然閉店したという男性(46)は
「都の宿泊所で相談をしたが、具体的アドバイスはまだ受けられていな
い。2週間後にはまた公園に戻るしかなくなるんじゃないか」とうつむいた。
《2010年1月4日日本経済新聞(夕刊)から一部引用》



(★注) 昨年の、言わば「元祖・派遣村」を担った労働組合員や法律家など
 が作る「ワンストップの会」(代表:宇都宮健児弁護士)。
 その活動から見えてきた、実情とは…一例として以下の記事をご覧下さい。

 「官製派遣村」となったオリンピック・センター(渋谷区)に入所する男性
(37歳)は、「アルバイトのスタッフがマニュアルに沿って経歴などについて
事情聴取するだけで、今後の生活再建については何ひとつ相談に乗って
もらえない
」とブチまけた。

 「ワンストップの会」は昨年末から、「官製派遣村」の退去期限である1月
4日以降の暮らしに不安を抱く入所者への相談会を開いてきた。1月1日か
らはオリンピック・センターの前に停めた観光バスの中で相談会を開こうと
した(「ワンストップの会」は入場を認めてもらえないからだ)。
 だが、東京都の差し金を受けた警察から「駐車違反」と咎められたため、
バスを走らせながらの相談会となった。都庁周辺を1時間弱かけて回る。
この間に入所者の相談に乗る。

田中龍介ジャーナル2010年01月02日記事から一部引用》

【文責MO】
by syonan-asnr-0906 | 2010-01-04 17:42 | 社会の動き